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現実の子供の生態やメカニズムを解説するものではなくて、子供と大人を分けるものとは何か、大人が「子供」という枠組みで子供を見るというのはどういう機序で起こるのか、という話だった。大人にとって「整合性があること」に快楽があって、それが乱れている/乱す存在を「子供」として区別するとか、幼児の生存率が低かった時代は子供を「この世界への定着が未確定の存在」と見なすことで種々の慣習があったとか、様々な視点が提供されて面白い。
- 作者: 本田和子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1992/12
- メディア: 文庫
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