やしお

ふつうの会社員の日記です。

ヤニス・バルファキス『父が娘に語る経済の話。』

https://bookmeter.com/reviews/96197305
資本主義にまつわる素朴で根本的な疑問はいくつもあって、例えば「貨幣はどうしてバーチャルな存在なのに機能するのか」とか、「世の中がどんどん便利になるのにどうして労働はなくならないのか」とか、「どうして人間の歴史全体の中でここ200年ほどで技術革新のスピードが急激に増したのか」とか、私自身にとっては岩井克人柄谷行人の著作がそうした素朴な疑問への回答をもたらしてくれていた。本書は、そうした疑問をもう少し包括的に概観するようなものになっている。自分の言葉でこのくらい説明できないとダメなんだろうなと思った。