やしお

ふつうの会社員の日記です。

所感

高学歴の方が優しいみたいな傾向

しばらく前にツイッターで「かしこい学校は冷たくてヤンキーの学校は頭は悪いけど心は優しい、みたいなイメージは実際には逆」というような話を読んで、ちょっとわかる気がした。 会社の同じ部の中で、高卒、高専卒、大卒(学部卒)、院卒(修士卒)が入り混…

異動するときはかっこよく異動したい

職場を異動するにも、かっこよくやる心得がある。前の仕事を引きずらない、前の職場に未練を見せない、前の職場の人間に先輩面しない。組織人としてそれをきれいにやれるかどうかは、プライドの基礎工事がどれだけしっかりしてるかにかかってる。 それなりに…

この視界を更新する

友人なのか恋人なのか決めないと気がすまない人がかなりいる。気がすまないというより、友人か恋人か排他的に決められるとまるっきり信じこんでいる。 私が知人との関係性について書いたおブログの記事に、ツイッターで「もしかして:ホモ」と書いている人を…

さみしくて浮気する正当性

「さみしかったから浮気した」みたいな話。今まで(ふーんそういうものか)とあまり深く考えたことがなかった。でも急に(そういうことか!)と腑に落ちた。 「だって、寂しかったんだもん」はまるで被害者のような言い分だから、浮気された側は「おれの方が…

しゃもじで穴を掘るような貧困

貧困女性についてのネットの記事で、ブックマークのコメントに「本人たちが救われようとしてない」と書いてる人をみかけた。一瞬激しく苛立って、それから強い脱力感に襲われた。 外側からはどう見ても頑張っていないように映ったり、手を尽くしているように…

ふるさと納税どうやるんだ

ふるさと納税のしくみを確認した。忘れないようにメモする。 生まれてから22歳まで岐阜市で生活して、就職で川崎市に引っ越した。ようやく「主に税金を払う側」に回ったと思ったら、川崎・神奈川に払ってるんじゃあ、岐阜側から見たら「やってらんないぜ」み…

インターネットの乱獲、滅びゆく魚たち

インターネットの上で、プライベートとパブリックがひと続きになった。それはまるで逆さまの海みたいだ。奥底にいるときは圧力が低く、表面に近づくにつれ圧力が高まるような海。そうして海底からふいに海面へと引きずり出されるとき、圧力に耐え得るものと…

フールキャッチ議員キュア

<どこでも「優秀であること」より「欠点がないこと」が選ばれる社会なんだなと、大臣が攻撃されて辞任に追い込まれると、思い出す>と先日ツイートした。とは言え小渕優子については単純にルール違反の蓋然性が高いので退場して責任(刑事罰?)を果たせば…

さよなら品質神話

日本製品の品質神話って、たしかに昔はあったのかもしれない。でも今は貯金を切り崩しているというか、その残り香が漂っている程度に過ぎない。そんな実感を、メーカーの中で働いていて持っている。ところが今でも「日本製品は品質がいい」と信じている人が…

俺はプロよりすげえのに!という不毛なあれ

以前はアマチュアとプロの関係は下の図のようなものだと漠然と思っていた。 (正規分布であることに意味は無い。) 多少境界がグラデーションになっているかもしれないが、およそこんな感じだろうとイメージしていた。けれど今は、これが妥当するのはせいぜ…

子供の塗装皮膜

むかし家庭教師のバイトで中学生に数学を教えていた時、「方程式で右辺と左辺を入れ替えてもOK」ということが「わからない」と言われたことがあった。えっ。そこ?と意外でかなり驚いた。その場では、釣り合っている天秤で右側と左側を交換しても釣り合って…

安全な「哲学」の耐えがたい鈍さ

俺の周りって浅いやつばっかで。趣味とか世間話とかだけでぜんぜん本音で喋らないっていうか、自分の哲学とかないのかよって。…… 「自分の哲学」をその辺の他人と交わせるはずだという無邪気な思い込みが既に、あなたの「哲学」がせいぜい安全で他愛ないもの…

赤ちゃんプレイで国民救済

幸福の程度は、ストレス源を解消することだけでなく、役割を脱いだ自分が他人に肯定されることによっても上げることができる。 だから、赤ちゃんプレイはわかる。したことはなくても、はまった人たちにとってそれが極めて気持ちのいいものだろうということは…

ルールは水物、こわくないよ!

本当はどこかに「最適なルール」が存在していて、ただ探り当てていないだけだなんて思うのはもうやめる。そんな最適解があるのは極めて前提が限られているときだけだ。将棋で盤面を手で払いのけるとか、サッカーでボールを抱えて走りだすとかすれば即プレー…

「可愛さあまって憎さ百倍」の自己防衛

何かに飽きる際、ただ無関心にはならず、批判的な態度をとったり強い拒絶や回避を示すことがある。対象への思い入れや関心が強ければ強いほど、あたかも反動のように、その後の冷淡な態度もまた強力になる。かつて好きだったものだというのに、穏やかな付き…

兵庫県議会見 再現用メモ

以下の理解が「正解」かどうかは私自身にとって問題ではなく、彼の内在的なロジックを自分なりに把握して、そこから私自身の中で整合性を持って彼を再現できることを目指している。 本人の意識としては「政治という大義をかかえている中で、政務調査費の処理…

大人いじめ マイルドタイプ

大人になってもいじめの構図は引き継がれていくんだなと思うときがある。 「なんですぐ連絡入れないんだ!」という同僚や部下への叱責は、中学生が体育の授業のバスケで「なんですぐパス回さねえんだよ!」とトロい同級生に怒鳴るのとよく似ている。怒ってる…

プログラミング的な信仰

小学生に「プログラミングって何?」と訊かれたらどう答えるのが良いだろうかと、しばらく考えていた。日常的に接している小学生などいないのに、益のないことだ。 例えばのどが渇いたなと思ったとする。冷蔵庫にいってジュースを飲む。簡単なことだ。ところ…

属性でしか人を見ない

職場で新人の指導担当になった。 その人は、新人である、女性である、20歳である(平成生まれである)といった属性を持つ。職場の中には、そうした属性が喚起するイメージに全く忠実に従って接する人がいる。「新人だからこう」、「若い女性だからこう」とい…

リアルゾンビワールドが近い

iPS細胞はじめ再生医療が発達していくとして、それで病や衰えによる苦しみが軽減される明るい未来が待っているかと言えば、そう単純な話とは思えない。平均寿命が延びたことで癌などの病気が顕在化したように、今まで潜在的にあった問題が新たにスポットライ…

バランスを取るために反対する

わめき始めた子供を頭ごなしに叱りつけてもさらに泣く。筋道立てて説明しても聞く耳は持ってくれず結局、ただ辛抱強くひたすら聞き役にまわって子供に話をさせるのがコツだと聞く。 お兄ちゃんが取った取ったとただわめいていた子供が、自分で説明するうちに…

たまペット疑惑

アニメ『たまごっち』シリーズには「たまペット」が登場する。たまごっちが連れているペットなので「たまペット」と呼ばれているらしい。 見た目は千差万別だ。ペットらしい犬のような「たまぺっと」もいれば、メロディっちの「たまペット」、どれみっちとそ…

遠慮か本気か見分けるのめんどい

遠慮は自分を上げて、相手を下げる術。人の好意を遠慮した結果、相手が「じゃあいいや」としてくれなかったときに、厚かましくない私、気の利かないお前、という2段構えで相対的に自分を上げようとする。 それで溜飲を下げて満足かと言えば、果たされたかも…

物語しか読まれない

自分の理解が届かない本をそれでも苦労して読み進めているとき、いったいどう読んでいるのかと考えた。注意深く自分を観察してみたら、まずはポジティブかネガティブかという区分けをしていた。ある事実の指摘なり主張なりがあってその中身は理解できなくて…

価値の先取りが極まる世界

資本主義は価値の差を利用する。 例えば遠隔地貿易は、コショウの価値がインドよりヨーロッパで高いといった高低差を利用してお金を生み出す。 労働力の価値に地域差があれば利用する。値段が低い労働力を使い安く作ってお金を生み出す。 日本の高度成長期は…

ブックマークディストピア

自分が好きなインターネットの断片をストックしたい ブックマーク機能ができる みんなのブックマークを集積すれば、ぼくが知らなかった、でもぼくがまさに見たかったインターネットが見つかるかもしれない ソーシャルブックマークが誕生する 自分がどうして…

世間力試論

日本は受信側負担システムを基盤とした社会であるという仮定に立つ時、日本/日本人の傾向として俗に語られるあれこれをその視野に収め得るのではないか。 受信側負担社会 何かを伝える、コミュニケートする。他者と生きていかざるを得ない以上、不可避的に…

さようならマインスイーパ、君は美しい。

そう、人は失くして初めてその大切さに気づく。愚かで哀れな生き物なのだ。 XPからVista、そして7へとその住処を変えたマインスイーパが自らの装いを変えた時、我々は無垢だった彼女がもうそこにはいないと知って胸を痛める。艶やかに着飾って成長した彼女を…

智恵子、怒りの途中退席

智恵子は会社に打合せがないという、ほんとの打合せを見たいという。 私は驚いて打合せを見る。 会議室にあるのは、誰かが一方的に報告するのを聞くだけの、むかしなじみの定例だ。 ただ人が集まれば自然と課題が解決されると、無自覚に信じた主催者が開く会…

小説のお勉強会

情報系の技術者が勉強会するの、うらやましいなと思うことがある。小説を書いてる人でそういうのないかなとふと考えた。 創作でも批評でも自足してるけど、たまには本の中じゃない他人がどう考えて書いてる/読んでるのか触れてみたくなる。 自分が好きな本…